二本松万古焼:井上窯のものづくりについて

二本松万古焼 井上窯イメージ

陸奥国 二本松万古焼 井上窯 [陶]

二本松万古焼 井上窯 とは??

江戸時代初期の寛永二十年(1643年)、二本松藩の藩主である丹羽氏が京より陶工を招き、城中に窯を築きました。研究のすえ、独自の製法を確立し「二本松万古」と命名し、将軍に献上したことから、知られるようになりました。

その藩政時代からの技術を唯一、受け継ぐ窯元が井上窯です。使用する土は、阿武隈川流域の土を幾たびもふるいにかけ、目の細かい陶土へ仕上げたもの。

粒子が小さいため、変形するリスクが高く、焼成時の温度管理も難しいのですが、きめの細かい独特の肌触りに仕上がります。さらに使い込むと、まるで絹のように、光沢を伴うすべすべの手触りに育ちます。

また、二本松万古焼は陶磁器の分類上”炻器せっき”になります。陶器より高い1000℃以上で焼き締められるため、とても頑丈に仕上がります。

大事に使えば、きっと一生もののパートナーとなってくれることでしょう。陶芸ファンの方にも、これからはじめて器を育ててみたい方へも、一押しの品々です。

福島県二本松市

ONLY ONE ポイント

「 デリーケートな土 」
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一般的に、陶芸に用いる陶土にはある程度の石が混ざっています。これは、焼成時に「つなぎ」の役割を果たすのですが、二本松万古焼では石なし=つなぎなしです。

少しでも水分量が足らないと、写真のように割れてしまいます。乾燥する時も、湿度管理を怠るとヒビが入ってしまいますし、焼く時も、温度を間違えるとひしゃげてしまいます。十割蕎麦を打つのが難しいのと同じように、二本松万古焼の土を扱うには、高度な職人技が求められます。

「 至高の手ざわりを目指して 」
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デリケートな陶土を陶板(たたら)にして、いよいよ成形。ではありません。その前にキリを用い、目に見えるか見えないかの微細な石まで人力で取り除きます。取り終わったらヘラでならして、またツンツン。

そして、成形が終わっても、焼成するまで毎日スポンジで磨き続けます。至高の手ざわりを生み出すために、気が遠くなるような手間がかけられていました。

「 温もりのある器 」
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井上窯では、釉薬も自家開発です。土の茶色が引き立つ焼き締めだけでなく、白、黒、青、ピンクまで多彩な色を出すことができます。これらを施すことにより、ほどよく力の抜けた、気軽に手に取りやすい器になります。
「 酸化と還元 」
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焼く時の酸素量を調整することで、赤茶色~こげ茶色まで色を変えることができます。酸素を多めにする(酸化)と赤茶色に。酸素を少なめにする(還元)とこげ茶色に。火の当たり方次第では、窯変も期待できます。
「 もう一つの焼き物 」
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実は、二本松にはもう一つの焼き物がありました。二本松万古焼が茶陶を中心とした御庭焼だったのに対し、二本松焼という、庶民向けに日用品を焼いた民窯もありました。

一時、失われてしまったものの、研究の末、昭和五十四年に井上善夫氏が、その技法を復活させました。たっぷりと釉薬を施し、印判手などさまざまな技法を用いて、見た目にも楽しく美しい器です。

工房のようす

作者より一言


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今後とも、使い易い器を作って参りますので、ぜひご愛用をお願いいたします。

商品イメージ

詳細データ

[ 二本松万古焼について ]
http://ja.wikipedia.org/wiki/二本松万古焼

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